はじめに
AI開発では、従来のプロジェクトマネジメントとは異なるアプローチが必要です。何が変わり、何が変わらないのかを理解することが成功の鍵です。
変わること・変わらないこと
変わること
【工数見積もり】
従来:過去の実績から見積もり
AI開発:AIの生産性で劇的に短縮
【スキル要件】
従来:プログラミングスキル必須
AI開発:仕様策定能力が重要
【進捗管理】
従来:コード量やタスク消化率
AI開発:機能の完成度で判断
変わらないこと
【要件定義の重要性】
→ むしろより重要に
【コミュニケーション】
→ ステークホルダーとの調整
【品質管理】
→ テストと確認は必須
【リスク管理】
→ 予期せぬ問題への備え
AI開発のプロジェクト進行
フェーズ1:要件定義(30%)
最も時間をかけるべきフェーズ
- ビジネス要件の明確化
- システム要件への落とし込み
- 仕様書の作成
成果物:
- 要件定義書
- 機能仕様書
- データベース設計書
フェーズ2:実装(40%)
AIによる高速開発
- 仕様書に基づく実装
- 機能単位での確認
- フィードバックと修正
進め方:
仕様提示 → AI実装 → 確認 → 修正
フェーズ3:テスト・調整(30%)
品質の最終確認
- 機能テスト
- 統合テスト
- ユーザー受け入れテスト
重要ポイント:
- 仕様通りに動作するか
- エッジケースの確認
- パフォーマンスの検証
進捗管理の方法
【機能ベースの管理】
□ ユーザー認証
☑ ログイン機能
☑ ログアウト機能
☐ パスワードリセット
□ 学習管理
☑ 単元一覧表示
☐ 学習記録保存
☐ 進捗グラフ表示
完了率:40%(4/10機能)
リスク管理
【AI開発特有のリスク】
1. 仕様の曖昧さ
→ 対策:仕様レビューの徹底
2. AIの誤解
→ 対策:早期の動作確認
3. 一貫性の欠如
→ 対策:コーディング規約の整備
4. 想定外の挙動
→ 対策:テストケースの充実
コミュニケーション
【ステークホルダーへの説明】
「AIで開発するので早くできます」
→ 過度な期待を持たせない
「AIは魔法ではありません。
明確な仕様があれば高品質な
システムを短期間で構築できます」
→ 正しい理解を促す
まとめ
AI時代のプロジェクトマネジメントは、仕様の品質管理が中心になります。要件定義に十分な時間をかけ、AIの力を最大限に活かしましょう。
次回:「コードレビューからAIレビューへ」